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香美市立楠目小学校にて林業学習をおこないました
田辺博朗 2014年03月29日
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去る3月3日、香美市立楠目小学校6年生33名のクラスを対象に、「山を守る〜林業と間伐のお話〜」と題して、間伐の大切さや私たちの仕事内容についての授業を担当させていただきました。

 始めに最近の林業を取り巻く状況、間伐の効果、高性能林業機械を使った施業の様子、複数の所有者をとりまとめた施業(集約化施業)などを解説したビデオを見てもらいました。その後、プリントを使用してスギとヒノキの見分け方といった基本的なことから、森林の公益的機能や間伐の大切さを解説するとともに、現代の林業が抱える問題についても考えてもらいました。先生方の許可を得てチェーンソーを持参し、実際にエンジンをかけて回すと、ものすごい爆音で生徒たちもびっくりしたようですが、とても盛り上がりました!
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授業の後半は自分の経験を中心に、森林組合のお仕事についてお話をさせていただきました。この仕事に就いたきっかけ、仕事で嬉しかったこと、苦労したこと、林業に対する自分の思い、などなど…とりとめもまとまりもない話でしたが、子供たちに伝えておきたいと思ったことを自由に話させてもらいました。生徒の皆さんが生まれたときから身近に沢山ある森林は、実は先代の方々の努力の賜物なんだよ、ということが伝わっていれば嬉しいです。
生徒の皆さんはとても熱心に授業を聞いてくれていたので、授業のあとの質問タイムではたくさんの質問が出て、予定時間を大幅に越えてしまいました!「チェーンソーの重さはどのくらい?」「なんで外国産よりも国産の木材のほうが高いの?」「シカの食害が問題になっていると聞いたけど…」「林業の事故はどんな時に起こるの?」などなど、鋭い質問も出て感心しました。

 子ども達に林業について話すことは、森林組合としても大切な機会だと考えています。最近は林業の授業を依頼されることも多くなり、次の世代に林業を伝えていくことの重要さを改めて感じています。今後もこのような依頼があれば、積極的に引き受けていきたいと思っています。